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2005年10月28日 (金)

『新必殺仕置人』01「問答無用」

 サンテレビにて放送開始。41話という長めの話だからか、比較的に恵まれている主水シリーズにしてはなかなか再放送にかかることなく、これが二度目にして十数年ぶりの視聴。

「私がいったい何をしたってんですか? 身を守るために牢破りを叩き斬った。不審な点があるから色々調べようとした。みんな当たり前のことじゃありませんか? ──私はですね。世の中の仕組みというものが人間というものが何もかも信じられなくなりました。私は、これから徹頭徹尾手抜きで行きます。仕事なんか一切しやしません。薄ボンヤリの昼行灯で結構です」
 再び「仕置人」に戻る契機となる主水の台詞はどこか悲鳴に聞こえる。
 旧仕置人一話では悪の上を行く悪となると巨悪を仕置する高揚感に溢れるやりとりと共に仕置人となったのとは対照的だ。仕置屋開業時に、頼み人の手紙を受け取らず「金だけでいいんだ……」というのもかなり悲痛な台詞だったが、ごく普通に「当たり前のこと」が行われなくなった世の中への絶望感が痛々しい。仕置人として悪を狩ってきても、世の中はマシになる所か落ちに落ちていく。
 かって主水の義弟・糸井貢は「俺たちは何をしたかって言ってるんだ。少しでも世の中良くなったか?」という問いと共に仕留人から足を洗おうとしたが、主水は徒労感と共に裏稼業へと帰っていった。もはや主水には殺ししか残っていない……。

 この一話目のポイントは「仕事」は行われていないということ。
 お兼が恨みの言葉を残して死ぬが仕置料を払っていないし、仕置人たちも「仕事」にしようとしない。(本作では「寅の会」を通さないと仕事に出来ないという制限があるが)
 主水は(挑発をしているが)あくまで正当防衛として上司・筑波を斬っているし、鉄と松は裏切り(標的である主水と接触した)を露見されないために主水狙いの仕置人たちを倒している。
 主水の親友たる鉄が主水のために危ない橋を渡るのは納得出来るが、それに付き合う松は底抜けに人が良い。高い火薬(闇ルートだからさらに高い)を使って仕置しているのに、ただ働き……。
 まあ、こんな面子だから主水は生涯二度しかない「表の顔を捨ててでも仲間を助けようとする」行為へと至るのだろうけど。

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