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2005年10月 8日 (土)

『BLOOD THE LAST VAMPIRE』

 BLOOD+の番宣のためか毎日放送の深夜映画枠で放送。米軍横田基地を舞台にしているからか日本製アニメなのに英語だらけで日本語で会話しているシーンが数えるほどしかないという異色作。
 吸血鬼モノのアニメにしてはかなり現実的な作り。主人公・小夜は日本刀を使うわけだが、その理由は刀の神秘性などではなく単に「一撃で敵に大量出血をさせられる得物」というだけのもの。劇中で調達した刀を切り掛かるまで模造刀と気づかなかったことからして、刀に対するこだわりも無く、戦闘のプロでも無いことかわかる。
 当然、その殺陣はワイルドで技術より力任せに叩き伏せている印象。「美少女」の戦い方として洗練さには程遠いが、模造刀と知った後でも捨てるでもなく刺突に使ったり、得物を失った後はスコップで戦ったりと喧嘩慣れしている様に凄味が滲み出て、その泥臭い戦いぶりが何ともいえない魅力になっている。
 小夜自身、そして得物からしても戦力が常人の枠を出ていないためか、敵対する吸血鬼もたいして超能力を持っておらず、知能の高い灰色熊程度の戦力か? クライマックスで飛行形態に変化した吸血鬼もかなり時間がかかっているし飛ぶ以外たいして芸も見せなかったので、それなりの装備をした軍隊を出せば狩れそうな雰囲気。
 まあ、一国の政府が隠密にイリーガルな工作員を使って対処する敵……という設定ではこれぐらいが妥当だろう。余りに強すぎたら「現実」が破綻してしまう。
 映画としてはアクション主体で、ストーリーは無いも同然なのでアクション以外の感想は余り無いのだけれど、終始緊張感に溢れていた小夜が、クライマックスでの今際の際の吸血鬼の口に向けて死に水代わりにか自分の血を滴り落とす時の柔和な顔が印象的。

 ところで、合間に何度もBLOOD+のCMをやっていたが、BLOODとの作風の違いが歴然としていて面白い。なまじBLOODがリアリティ重視だからかBLOOD+のライトさがチープに見えてしまうというか。単体ではそんな印象が無かった分、並べてしまったゆえの現象か?
 個人的には三つ編みに重たそうな旧型セーラー服を着、いかにも幾多の修羅場を潜り抜けてきたと言わんばかりの鋭い眼光をしたBLOOD版の小夜の方が好みだけれども。

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