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2005年11月 6日 (日)

『地獄少女』04「聞こえぬ叫び声」

 先週分。
 今回の標的は動物病院の院長……なのは良いのだけれど、せっかく子安氏という味のあるはっちゃっけた悪役が出来る人なのにイマイチぱっとしない。
 少女に取っては唯一の家族とはいえ犬を殺した程度で、地獄送りにするほどの復讐に値するか? というと描き方によるだろう。
 例えば『必殺仕業人』で犬を殺された少女の恨みを晴らすため仕業人が殺しをしている。標的の行った悪とは犬殺しと強姦。そして少女の誠意を踏みにじったという程度。何より、少女は依頼をしていない。一人ぼっちの少女の唯一の拠り所であった犬を殺され、その絶望と怒りは周囲の事物全てに向かい、少女を心配して様子を見に来た主水に投げつられた金を、主水が勝手に仕置料とした。これは「相手が悪党だから殺すべき」というよりは「少女が余りに可哀想だからせめて恨みを晴らしてやらないと寝覚めが悪い」というもの。
 話は返って地獄少女の今回の依頼者は、設定をよく見るとたしかに可哀想なのだけれど、実際の画面では少女の孤独感や犬への愛情描写や、何より犬を失った事への怒りがどうにも欠けている。だから、どうしても軽い。これは演技レベルの問題ではなく脚本レベルの問題だろう。
 どちらかというと、今回は院長より違法行為を積極的にしている少女の協力者の病院スタッフの方が問題に見える。間接的に協力するならともかく、どちらかというとスタッフの先導。たしかにこうする方が話は早く進むわけだが、そのおかげで少女が愛犬の死を解明する努力という要素が欠けてしまうことに……。

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