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2005年7月23日 (土)

『ぺとぺとさん』02「特定種族」

 手乗りぬりかべ・こぬりちゃんの比類無き愛らしさに目が行きがちだか、世界観はなかなかにハード。

 冒頭の前田の「貧乏人!」。シンゴ妹の「最低じゃん、妖怪なんかと」。こぬりとぺとったぺと子を見る周囲の目など、あからさまな差別が描かれている。
 特に、特定種族が多いクラス(=特定種族には良い環境)にも関わらず前田が公然と暴言を吐けるという事実が怖い。

 こういう描写があるから、赤沢(妖怪れろれろ)がクラスメイトを頼みとせず、一人『戦う』という思考に走るのも納得が行く。
 さらに、赤沢は特定種族に認定されていない(=特定種族とも共闘出来ない)という極めて弱い立場。
 「優等生」という人間側の基準での勝者になるべく努力するのも無理は無い。
 赤沢家が財政的に困窮している(特定種族は皆、財政難?)とくればなおさら。
 そこまで覚悟を決めて人間として頑張っても、妖怪れろれろの本性は抜けない(=人間としての社会生活が不可能)というオチは、酷く残酷。
 ぬりちゃんが「独自の情報ルート」を持っているのも特定種族としての生きる知恵か?

 この重さを和らげているのが可愛らしいキャラクター。
 その冷え冷え体質から、涼を取る女子に囲まれ百合ハーレム状態のぬりかべ・ぬりちゃん。
 そして、存在自体が卑怯なほど可愛い妹・こぬりちゃん。
 あの小さな体と短い足で、ぺと子のストーキングを続けていたこぬりちゃん。どれほどの好意がそれを可能にしたのか?
 将来性絶大の百合っ娘!

 こぬりちゃんという破壊力絶大のパンチ力だけでなく、よく考えられて作られた世界設定とキャラ……もしかすると今期のダークホースか?

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2005年7月22日 (金)

『トリニティ・ブラッド』12「THE IBLIS I. EVENING VISITORS」

 皆川純子氏の少年声(イオン)自体はいつものことながら、そこに小西克幸氏演じる青年(ラドゥ)とイチャイチャされると、途端に戦闘システムが展開されたか? と思うほどの驚愕の妖しい世界に突入するから不思議。
 その二人に能登麻美子氏(エステル)まで絡まれると、「ああ、そういえば今日は『LOVELESS』のDVDの発売日だったな……というか販促?」と、妙な所でツボに入り夜中に爆笑。

 音声だけ聞けばLOVELESS並に耽美なのだけれど、絵と空気が耽美というには余りに弱いのが残念。
 やはり、LOVELESSは異質な作品だったのだと改めて認識。
 女性向けアニメということでは一緒のはずなのだけれど、トリブラは女性ターゲット特化を意図的に外しているように見える。
 そのせいか、男性向けバトルアニメにも女性向け耽美アニメにも成りきれずに虻蜂取らずになってしまっているような? どちらかに特化して突き抜ければターゲット外の人も付いてくるはずなのだけれど。

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2005年7月21日 (木)

『バジリスク甲賀忍法帖』 15「波涛獄門」

 霞刑部の最期……なのに、最後の最後で刑部の印象が変わってしまった。

 原作での刑部は天膳の不死身に一瞬は驚くものの、すぐに不敵に笑うと離脱を試みている。
 そこに、刑部の死角からの朱絹の血煙によるマーキングとそれを目印にした天膳の一突きにより倒された。
 つまり、原作で刑部が敗れたのは「運が悪かった」という風に受け取れる。
 これなら強い刑部があまり強くない天膳・朱絹ペアに敗れるのも納得が行く。

 しかし、アニメでは刑部が天膳に気圧されて為す術もなく殺されたようにしている。

 一見、同じ段取りでも、
 「原作」=マーキングされた事を知らずに、いつも通りに離脱を試みたが、不意を付かれた一瞬の連携プレイに敗れる。
 「アニメ」=言葉責めをしながら、ゆっくり近づいてくる天膳に逃げることも反撃もかなわずに殺された。
 と、戦闘の進行速度の緩急の差でキャラの印象が大きく変わることに。
 天膳のサディストの印象が強まるのは結構なのだが、寸鉄も身に付けず敵中に乗り込み暴れる剛の者としてキャラ立てされてきたはずの刑部が、滅形を破られたら戦闘能力ゼロという陣五郎並のキャラに見えてしまう(陣五郎はそのヘタレぶりが魅力)。

 せめて、オリジナルの刑部父子のエピソード中に、刑部が天膳にトラウマを植えつけられたとでもすればまだ納得は出来たかもしれないけれど、乱戦の最中に巻き添えを食った親子に自分たち親子を重ねて見た……というだけではどうにも弱い。

 反面、これらの改変により朱絹は得をすることに。
 朱絹は海に落とされた陣五郎の救出に一瞬躊躇し──
 「原作」=刑部の存在に気づき、(どうせ助からない)陣五郎を見限り、陣五郎の仇討ちに移行という非情のポジティブシンキング。
 「アニメ」=海に飛び込むも、時既に遅く手の中で溶けてしまった陣五郎に落涙。
 そして、その怒りを持って刑部を攻撃。

 と、アニメでは朱絹の情の深さを強調。
 美形かつ年下の小四郎を気遣うのは女性としては当たり前の心理だが、面白人間の陣五郎にまで優しさを見せたというのはポイントが高い。

 ただでさえ、我侭な主人(朧)やイってしまっている上司(天膳)に苦労しながらも文句一つ言わない健気な女という風に描かれている上に、さらなるダメ押し。
 今後のエピソードを考えると、朱絹株は上がりこそすれ下がる要素は無い。

 ……もしかして、全女性キャラ中、朱絹が一番スタッフに愛されている?

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『フルメタル・パニック!TSR』02「水面下の状景」

 原作のガウルンの腹心たる飛鷲・飛鴻兄弟が夏玉芳(篠原恵美)・夏玉蘭(沢城みゆき)という双子姉妹に変更される。
 伊達に女性化されたわけではなく、R15を逆手に取り豪快にサービス……と言ってもサービスはシャワーシーンという直裁的なものだけに留まらず、姉妹百合というシチュエーションを加えることでさらに妖しさを出している。
 もっとも、二人とも無表情かつ機敏な動作でエロシチュエーションをこなすので「妖しい」だけではなく「怪し」くもあり。
 それでも百合カップルのお約束「腰抱き」「絡め手繋ぎ」をクリアしている点はポイントが高い。

 この一風変わった百合カプの妙な魅力に一瞬で目が覚める。
 ヤミ帽、LOVELESSと続いた耽美百合カプは相変わらず事前情報無しに現れるということか?
 
 さて、この夏姉妹。
 役割が原作の飛鷲・飛鴻兄弟と大差なければ、その末路は「非業」という言葉に尽きる。
 薄幸を通り越して不幸……ただ、兄はともかく弟の最期の方はいくらR15でもそのまま放映出来るとは思えないし、美少女キャラにあの仕打ちをすればAT-X版『エルフェンリート』並に洒落にならないので、おそらくは多少の変更はされると思う。
 どうせ散るのなら、せめて美しく散らせて欲しいもの。
 それまで、事ある毎に百合描写があれば尚嬉しいのだけれど。
 

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