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2005年7月30日 (土)

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』41「リフレイン」

 Aパートはアスラン視点で「要するに悪いのはキラ」という流れ。Bパートはそれに対するキラの弁明集という作りの総集編。
 ただ、そのキラのモノローグに簡単に反論出来てしまう辺り、脚本と演出(それ以前にテーマ?)に問題がありそうな……。

 本来ならば、
「ラクスやカガリたちは一生懸命未来を切り開こうとしている。その努力を打ち砕こうとするなんて許せないじゃない」
 という感情を視聴者に感じさせるつもりだったのだろう。
 それを「主役」の口から言わせる程、取り返しの付かない所まで来てしまった。
 だいたい、キラたちが戦えるのもカガリやラクスが自前で私兵を養っていたから。キラたちに武力が無ければ前回のオーブ戦で片が付き「平和」になっていたはずだ。
 つまり、次回以降の戦いはキラ達がアクティブに戦争を仕掛けることになり、結果的にその準備をしていたことになるラクスとカガリはデュランダル議長の同類と見られても仕方が無い。
 純粋なまでに自己中のカガリは弟・キラとその仲間のために便宜を図ったとしても(それを善意からしたとすればカガリの政治センスはゼロを通り越してマイナス)、ラクスの方はガイアを持っていたりストライクフリーダムの開発を完了している辺り「最初からやる気満々だった」としか思えない。宇宙に上がってから(防衛のために)手配をしたとするなら入手が早すぎるのだ。ザクやグフなら強奪したとすれば良いが試作品と最新鋭機では説明が付かない。また、前者ならラクスシンパの提供としても、莫大な開発費がかかるであろう後者はラクス本人の指示無しとは考えにくい。

 それと、
「戦いじゃなく言葉だ。話し合いでわかりあえる道を探そうって」
 などと話し合いの姿勢を全く見せずに力尽くで戦場を支配し続けているキラに言われても困る。
 そもそも話し合いをしようとしたアスランのセイバーを問答無用で撃墜したのはどこの誰だったか?
 それによるアスランの権威失墜と発言力の低下がアスラン自身とAAを窮地に追い込んだという事実を想像出来ない辺り、キラは妥協し合いながら両者の言い分を詰める「話し合い」の本質をを理解出来ていないということだろう。
 単純に「戦い」よりも「話し合い」という言葉がイメージが良いから使っているだけで、それを行使することをまるで考えてないのではなかろうか?

 それはともかく、総集編だけあって
「強すぎる力はまた争いを呼ぶ」
 という、カガリのシリーズ序盤の台詞が登場。
 今から振り返ると、AAやフリーダムをいつでも戦闘可能な状態にして隠匿していた奴が何を言う? というものだが、カガリの父親は父親で超強力MSを開発・隠匿していたので、この親子は自分の言動を棚に上げて、他者を批判するという血筋なのだろう。
 ただ、この台詞をわざわざ入れた理由がわからない。入れなければ忘れていたのかもしれないのに、わざわざ構成のおかしさを再認識jさせるなんて。
 それとも、スタッフはこれがおかしくないと思える感性なのか?
 色々な意味で謎が残る……。

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2005年7月29日 (金)

『ぺとぺとさん』03「ミントもしくはラベンダー」

「そろそろ蓄えが底を尽きます」
「……さよか」
 団欒の席で交わされるヘビー過ぎる会話。
 青春・清貧Tシャツを着たぺと子の鳩村家は米・味噌にも事欠き、電気も止められる……もはや清貧ではなく赤貧、あるいは極貧。
 その割にはぺと子に逞しさが無く、余り貧乏慣れしているようには見えないのが不思議。
 施しを受けることに抵抗が無い辺り、貨幣経済に慣れてない?(作中、くぐる共々常識に欠ける描写があるし)

 片やぬりえ・こぬりの真壁姉妹はその特異な能力、コミュニケーション手段の割りには相当世慣れた常識人。
 姉妹揃って卓球の試合での乱入劇を止めようとしたり、ラーメン屋での騒動に困った顔をしたり。シンゴ宅での和気藹々具合を喜んだり……。
 便利な能力といい人間社会への知識と経験の深さといい、ぬりかべは他の特定種族とは格が違う?

 他の女性キャラ……くぐる、赤沢、前田、智恵の四名は揃いも揃ってツンデレ。そして、そのツンデレぶりが四者四様で全然被ってない
 デレが出たのは赤沢だけだが、唾液が糸を引くようなキス(とはちょっと違うが)をした後泣いて逃げたり、デレ一方にならない辺り、なかなかツボを押さえた描写。
 また、ツンデレ包囲網の渦中にいるシンゴが余り羨ましそうに見えないのがミソか?(くぐるや妹の智恵は口よりも手が出るし)

 さらに、今回舞台が妹率百パーセントの「女未の里」であることがまで説明されたが、「妹」としてのキャラ立ては物凄いブラコン故のツンデレという智恵が頭一つ抜けているか?
 ラーメンを食べる時、丼とは別に器を用意するお子様描写の割りに小学六年生という設定に吃驚。
 描写からして別に低学年でも良さそうなのに……小六というのはエロパロ喚起のためか? とも邪推したり。

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2005年7月28日 (木)

『フルメタル・パニック!TheSecondRaid』03「迷宮と竜」

 TODの皆さんゲイツの罠に嵌められる……の回。

 テッサから実働部隊の面子まで作戦進行に微妙な違和感を感じつつも、当初の計画通りに進んでいるので作戦中止を提案出来ずにドツボに落ちていく過程が面白い。
 作戦中止をするにはブルーノの裏切りの露見が必要なので「罠を未然に防ぐ」という選択肢は最初から無いというのが巧妙。
 また、内容以前にR15、原作者が自ら脚本に参加しているということが緊張感を生んでいる。原作者権限で誰が殺されてもおかしくない……。

 それはそうと、ブルーノと会ったマオがサングラスを付けていた(素顔を見せていない)のは、やはり原作のシチリア行へつなげるための伏線か?

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『極上生徒会』17「嘘をつきとおせ!」

 シンディの付いた嘘を生徒会メンバーが必死に取り繕う……という話。
 ただ、なぜ朴訥なシンディにこのタイプのネタを振ったのだろう?
 常道なら元々口が軽いれいん(未だお当番回無し)。意外性を狙うなら生真面目なまゆら辺りが妥当だろう。
 前者ならフォロー中に調子に乗り、新たなる嘘を上塗りして混乱させたり、後者なら恥ずかしさから全ての嘘を他のメンバーに教えることが出来なくて墓穴を掘らせたりするなど展開が楽なはず。
 けれど、シンディの嘘は全て単発でそれ以上展開しない。また、嘘を付いて良い目に遭っているはずのシンディのリアクションがほとんど無い(調子に乗るわけでもなく、恐縮するわけでもない)。
 このタイプのネタは当事者とフォロワーたちのリアクションの面白さと、事件の中で再構築される人間関係が肝のはずなのだけれど、それを(おそらくは)意図的に外しているので、だらだら感ばかりが目立つ。

 それが、極上の味なのだろうけど、ネタがネタだけに『王様のレストラン』の梶原のエピソードのようにテクニカルな嘘の連携をどうしても期待してしまった。
 脚本の黒田氏は『MAICO2010』の頃には三谷幸喜チックなテクニカルなギャグを使っていたのだけれど……。

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2005年7月27日 (水)

『ぱにぽにだっしゅ!』04「晴天をほめるには日没を待て」

 ……ま、まともだ。というのが第一印象。
 話をテスト勉強対策で纏めているので、今までのような不条理感は少ない。
 Aパート冒頭に出てくる1-Aの面子は後半合宿に合流するし、艦長と部下たちはEDへの伏線。
 また、今回は常識人の都がいじられる→切れる。そして他の連中がボケる→力一杯突っ込むと二系統のテンドンによる真っ当な作りのギャグの連発。
 一条さんの謎ツッコミもそれなりに妥当な説明がされている。(眼鏡へのこだわりも原作ほど不思議系のノリは無い)
 また、テーマを決めているからか個々のギャグの間、ギャグとギャグの連携もスムーズ。話の流れを澱ませたり、ぶつ切りにする失敗が無い。

 こうなると「かわいい(かつ、ほのかにエロい)キャラによるドタバタ萌えアニメ」として機能しそうな?
 狐の着ぐるみパジャマのベキ子。Yシャツ一枚の玲。体操着の六号。もんぺに防空頭巾の一条さんと絵の面でのサービスもしっかりしているし(特に玲は完全にサービス要員として機能)。
 アニメ版は無理に人を選ぶ原作の雰囲気を出さなくても、こういう料理の仕方の方が堅実だろう。

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『バジリスク甲賀忍法帖』16「懐抱淡画」

 弦之介(幼)と朧(幼)が次期当主として半蔵に御目見得する話と弦之介と朧の見合い話を描いた番外編。
 忍法勝負以前の出来事なので、アバンでの人別帳の朱線無し。初めて甲賀・伊賀の全精鋭の声優が一同に揃うサービス回。

「てんぜん、このぴょろりはなんじゃ?」
 と、お婆と真面目な話をしている天膳の頭にするすると上って遊ぶ朧(幼)の傍若無人ぶりさが卑怯な程可愛い。
 この頃の朧はいかにも大物になりそうな神経の太さを見せている。この子にいったい何があってあんなドジっ子にクラスチェンジしたのだろう?

 ドジっ子に成長し、見合いの緊張からかしゃっくりが止まらない朧を驚かして止めようとする蝋斉・念鬼・陣五郎の(天膳を除く)年長組が微笑ましい。
 甲賀との戦時下である本編では朧のドジっ子ぶりを苦々しく思っていた節がある連中だが、どうやら平時だとドジっ子を可愛がる余裕があるらしい。(幼い朧をひげであやす念鬼の図は実際に見たかった)
 特に驚かすタイミングを外して、照れ隠しをしつつ(全裸だけれど)爽やかに朱絹の前から去っていく陣五郎が良い味。
 こういう陣五郎の優しさを見ているから、アニメの朱絹は原作より陣五郎に優しかったのか?

 対して甲賀のおっさん達のアイドルはお胡夷。
 もっとも、そのグラマーな肢体に似合わず色気ゼロのお胡夷を女扱いしているのは丈助のみなわけだが。(刑部はお胡夷の隣で全裸仁王立ちしているわけだし)
 それと、何気に重鎮・豹馬より偉そうな十兵衛。占いという芸のお陰か?

 各キャラもそれぞれ過不足無く描かれており、陰鬱な流れとなっている本編とは正反対にほのぼのとした番外編。この話は最終戦の前かエピローグとして使った方がより効果が高かったように思える。

 ところで、見合いの前に朧は墓前で「姉や」に報告をしている。
 朧は、自分の乳母が実母であることを悟らなかったのか? それとも母と知った上で、敢えていつも自分が呼んでいた「姉や」という呼びかけを使っていたのか?
 朧の性格だとどちらもありうる分、迷う。

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2005年7月26日 (火)

『D.C.S.S.』04「桜並木の向こうに」

 ドタバタ劇は視聴者側がキャラのリアクションを予想出来るくらいこなれてからやるのが常道のはず……。

 実際は未だに、無印組のキャラの本作での人間関係の説明及び、D.C.P.S.組のキャラ・人間関係の説明をそもそもしていないのでリアクションなど読めようはずもない。
 何しろ、最も描写を割いてきたはずのアイシアですらキャラが二話まで(ミステリアス)と三話以降(不思議ちゃん)で異なるなど、キャラが固まっていないのだから、他のキャラが個性を発揮できずに背景同然になってしまうのも仕方が無いことなのだが。

 もはや序盤も終わりの四話目に内容の無い話を入れる辺り、このままキャラ・状況の説明もなく話を進められそうで不安。
 最近は本作だけでなく『まじかるカナン』『IZUMO』『SHUFFLE!』など女性キャラが売りのはずのギャルゲ(エロゲ)原作アニメで女性キャラを立てずに背景のまま放置という作りが目立つのだけれど、あまり流行って欲しくない風潮……。

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『愛してるぜベイベ★★』17「プールだ、水着だ、こわいもん」

 結平による水泳の特訓を本気で嫌がるゆずゆ。
 ゆずゆはそのあまり恵まれていない境遇からか、空気が読める上によく気を使う子なので、結平を「鬼!」とまで呼ぶ今回のような歳相応の駄々っ子描写は極めて珍しい。
 現に、プールで一人手持ち無沙汰にしている心に「結平おにいちゃんと遊んできていいよ、ゆず、ここで待っているから」と持ち前の良い子っぷりを発揮しているし。
 心の恋人である結平を独占していることへの負い目を少なからず感じているのだろう。
 それを察した心の「一緒に遊ぼう」という返しも、微妙な関係の女同士の友情としては面白い。

 ……と、プール帰りに(Bパート最後に)ミキ登場までは良いものの、Cパートのしょーちゃんからの手紙という時系列が混乱した構成は変。
 しょーちゃんからの手紙はプールに行く前辺りに入れるのが妥当か?

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2005年7月25日 (月)

『雪の女王』10「クラウスの夢」

 雪の女王がカイに「友達」として子アザラシをプレゼントするシーンは余りにシュール過ぎて、新手のギャグか遠まわしの嫌がらせかと思ったものの、普通に贈り物だったとは……。
 シュールという点では、嵐の中水門を閉じるシーンでのクラウス一家+ゲルダの「アヒル! アヒル! アヒル!」という掛け声をかけるシーンも同様。
 こういう傍から見ればギャグにしか見えないシーンを勢いで押し切れるのが出崎節の魅力。
 それにしてもクラウスの一挙手一挙動が一々濃厚出崎節全開なのにはにやけ笑いが止まらない。クラウス役が出崎作品常連の水谷優子氏とくれば尚更。
 そのためか今まででの『雪の女王』の中でもで一番テンションが高い仕上がりになったような?

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2005年7月24日 (日)

『ゾイドジェネシス』16「出会い」

 前回のハード極まる展開から一転コメディ回に。
 その中核となるのはディガルドの補給部隊を地道にコツコツ襲うゲリラ・無敵団。(無敵団のゲリラ戦術はギャグっぽく描かれてはいるものの極めて妥当なもの)
 無敵団メンバーは、ルージ、ガラガを除くラ・カン一党に対応している。

 ア・カン=イケイケなリーダー(ラ・カン=慎重なリーダー)
 ラ・ムゥ=ア・カンを「お姉様」と呼ぶ料理上手(レ・ミィ=ラ・カンを「おじ様」と呼ぶ、丸焼き大好き娘)
 ゴトシ=ガラガに好意を持つお色気担当?(コトナ=ガラガの好意に辟易しているお色気担当)
 ブリ・テン=眼鏡のドジっ娘。大鎌を背負っている(ロン=眼鏡のインテリ。銃を所持)
 サイコ=手よりも口の方が良く動く自称剣豪(セイジュウロウ=寡黙な剣豪)

 単に性格を反転させるだけではなく、例えばア・カンには「ルージの仲間はあたしたちの仲間」「新入りを危険な目には遭わせられないよ」と骨のある姉御肌ぶりを披露。
 他の無敵団メンバーも記号を有効活用しつつ見せ場を作り、一話にしてキャラ立てに成功しているのは感心。(特にどこまでが台本でどこまでがアドリブかわからない御託の多いサイコが面白い)

 このどこか暢気な連中の活躍がゲオルグ登場後の重苦しい流れの中で、視聴者に一息つかせた効果は大きい。
 さらにルージとガラガが久々にゾイド戦で大活躍をするなど、久々に爽快感のある話だった。
 ただ、最近のハード展開からして来週辺り全滅する恐れがあるのが怖い所。

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